家づくりで大切にしていること
家づくりは家族が “ 暮らす ” 場所づくりです。
暮らし方は家族により様々ですので、
もちろん建て主さんごとに、違った家ができあがります。
まずは、家づくりへの思いをお話しください。
そして、家づくりへの思いはもちろんですが、
家づくりの話に限らず、趣味や好きなものなど
いろいろなお話しを伺いながら設計してゆきます。
予算など条件により、色々と削らなければならないものは出てきますが、自分の中で取捨選択をしてしまうと、本当にしたい家づくりを見失ってしまうことも・・・
ですので、まずはシンプルに、家づくりへの思いをお話し下さい。
具体的にせず、
どんな暮らしをしたいか、何をしたいかなどのイメージで構いません。
わたしたちがお話を伺った上で、形にしていきます。
設計をする上で大切にしていること
家族のつながり
部屋と部屋をつなぐため、
吹抜けの前などを少し広げてファミリースペースをつくります。
勉強をしたり家計簿をつけたり、仕事をしたり…
吹抜けと繋がっていると、リビングの家族と会話もできたりします。
自然にできる家族のつながりを大切にしたいですね。
家族の変化に対応する住まい
子供が小さい頃は1つの広い部屋とし、
大きくなってきたらそれぞれの子供部屋に。
あまり区画せず、自由に使える間取りにします。
家族構成や暮らしに合わせて、家も変化します。
また、大きな空間とすることで、開放感のある快適な暮らしができます。
家を楽しむ
家族が家で過ごしたくなる…そんな家づくり。
リビングで薪ストーブの火を眺めながらの家族団らんや、
対面キッチンで会話をしながらの料理、
木のお風呂で快適なひと時…
ただの生活の場ではなく、
家族の趣味趣向を取り入れた家づくりを心掛けます。
自然素材
長く使われてきた自然素材は、その安全性も確認されてきている、住む人に優しい建材です。
漆喰は、調湿効果などが優れているだけでなく、塗り方でも表情が一変し様々なデザインに対応します。
その質感と風合いが木とも良く馴染みます。
そんな自然素材は、人の目を楽しませ、古くなっても味わいが増すものです。
家の温熱環境
リビングの床は温かいのに、廊下の床はひんやり冷たい。
そんなことがないよう、家全体の体感温度を近づけることで、家の中での移動を快適で安全にします。
予算に応じて空気集熱システムを採用しています。
空気の流れをつくることで、快適な室内環境になります。
温熱環境が良くなることで、家の耐久性UPにも繋がります。
強度 −木組みの粘り強さ−
昔から伝わる伝統的な木組みは粘り強い。
柱は太く、梁は長く…粘り強い構造は地震に強い。
新旧の技術を活かすことが大切です。
数百年の木の家づくりの実績から学ぶことは多く、職人技術の継承と新たな技術の検証は並行して進める必要があります。
大工の技術を活かした木組みと合板や金物を適材適所で使い、理想に近い構造を目指したいものです。
広葉樹(雑木)の魅力
もったいないという思いから、雑木の利用が始まりました。
家具などに利用されている広葉樹は銘木と呼ばれ重宝されていますが、雑木林などの木々は、そのほとんどがきれいで強いのに、チップなどにされています。
でも使い方によっては、建築用材として十分利用できます。
適材適所に使う(樹種・性質)
木目が美しい木、丈夫な木(強度、耐久性)、白蟻に強い木、経年変化がきれいな木、肌触りの優しい木・・・
木はそれぞれ違った性質を持っています。
その性質に合った使い方をすることが大切です。
地元の木で家をつくる
地元で育った木は、その土地の気候風土で育っているので、加工して家づくりに使用する際も、とても風土に合っています。
また、地元の木で家を建てることは、地産地消の効果により、林業活性化だけでなく、森林整備に繋がり、災害の防止や水資源の確保など、森の持つ機能を高めることに繋がります。
家の手入れ
断熱性能、構造強度はもちろん大切ですが、それと共に大切なのが耐久性、メンテナンスへの配慮です。
ここでの配慮により、建てた後、数十年後のリノベーション時にも大きく差が出てきます。